ここまでやる!?KAMIYAの品質への取り組み【後編】
- 2025.09.25
- ✎ 家づくりのヒント
業界でも珍しい室内ドア専門メーカーとして、20年以上にわたりフルハイトドア®を通して心地よい空間づくりを追求してきた私たちKAMIYAが、フルハイトドア®の品質への取り組みをご紹介するブログの後編。前回はフルハイトドア®の品質についてご紹介しましたが、今回は社外秘の試験の様子を一挙公開しますので、ぜひ最後までご覧ください!
【前編】
1.なぜフルハイトドア®は品質が高いのか
①品質にこだわる理由
②木製ドアの最大の弱点「反り」
③ドアはなぜ反るのか
2.最強のドアを目指して
①フルハイトドア®の内部構造
②特許技術「エアスチール製法®」
③強度を高めた「40㎜のドア厚」
【後編】
1.通常よりも過酷な試験
①衝撃剥離試験
②照射加熱試験
2.ここまでやる⁉KAMIYA独自の試験
①ウズラの卵試験
②ガラス破壊試験
前編では、KAMIYAのフルハイトドア®がなぜ反りに強いのか、その理由をお伝えしてきました。
今回は、KAMIYA独自の性能試験の様子をご紹介します。
1.通常よりも過酷な試験
10年、20年と、日々何度も開閉される室内ドア。
そのドアを長く、そして安心してお使いいただくために、KAMIYAでは業界トップレベルの自社試験設備で一般基準よりもさらに厳しい条件で性能試験を行っています。
今回は、その中からKAMIYA独自の性能試験を2つご紹介します。
①衝撃剥離試験
まずは、こちらの映像をご覧ください。
こちらは、ドアの強度を測定する「衝撃剥離試験」の映像です。
一般的には15kgの重りを衝突させて試験を行いますが、KAMIYAではその倍にあたる30kgの重りを使用しています。
小学校中学年の子どもの平均体重ほどもある重さですから、その衝撃の大きさを想像していただけるのではないでしょうか。

「これほど重いものをぶつけて、本当にドアは耐えられるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実はフルハイトドアなら全く問題ありません。
こちらの映像をご覧ください。
いかがでしたでしょうか。映像でも分かるほどのすごい衝撃ですが、フルハイトドアは破損することなくしっかり耐えています。
前編でご紹介したようにフルハイトドアは厚さ40mm。一般的な33mm厚の室内ドアに比べて強度は約1.5倍となっており、この堅牢な構造が衝撃に負けない大きな要因です。

②照射加熱試験
続いて、KAMIYAが行っている過酷な試験をもうひとつご紹介します。こちらの映像をご覧ください。
こちらはドアを8時間熱して16時間冷ますという事を5日間繰り返し、反り値の変化を計測する「照射加熱試験」という試験の様子です。
真夏の直射日光による熱量を再現した非常に過酷な環境下で行う試験で、本来は外壁材向けであり室内ドアに対して行うものではありません。
実際、KAMIYA以外のドアメーカーでは、「二室環境試験」と呼ばれるものだけです。これは、高温多湿の部屋と、乾燥した寒い部屋を想定した、スタンダードな試験方法です。
「なぜ外壁材の試験までやるのか?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、KAMIYAは実生活で反りを防ぐためには、ここまで徹底した検証が必要なのです。
こちらの試験結果をご覧ください。

他社のドアは7.0mmと、開閉に支障が出るほど反っていますが、フルハイトドア®は0.5mmと、ほとんど反っていません。このデータが示す通り、他社製品よりも圧倒的に反りに強いドアであることが証明されています。
ちなみに、照射加熱試験では電力量4000wの熱を8時間照射するのですが、その時の表面温度は、だいたい45℃~50℃ぐらいの熱さとなっています。
数字を聞くだけだとどれほど過酷な試験なのかピンと来ないかもしれませんが、身近なものを使って検証した8時間の試験がこちらです。
このように、バナナは黒く焦げ、ユリの花はしおれてしまいました。実はけっこう熱いということを視覚的にイメージしていただけましたでしょうか。
2.ここまでやる⁉KAMIYA独自の試験
①ウズラの卵試験
ここからは、間違いなくKAMIYAしか行っていないであろう試験をお見せします。
まずはこちらの映像をご覧ください。KAMIYAの引き戸に標準で付いている手ばさみ防止機能「ソフトクローズ機能」が業界でもトップクラスの安全性を持っているのですが、ちょっと面白くご紹介します。
いかがでしたでしょうか。実際に手で実験をするのは怖いので、ウズラの卵でフルハイトドア®と他社製ドアを比較してみました。他社のソフトクローズ機能ではウズラの卵がぐしゃぐしゃに。これがもし人間の手だったら…と思うととても恐ろしく感じてしまいますよね(笑)
フルハイトドア®のソフトクローズ機能は枠から10cm手前からブレーキがかかるようになっているので、怪我をしてしまう心配がありません。
②ガラス破壊試験
ここまで3つの試験をご覧いただきましたが、最後にもう一つ、衝撃的な試験をお見せします。
フルハイトドア®には様々な種類のガラス戸があるのですが、その中に全面ガラスのドアがあることをご存じでしょうか。それが、こちらの商品です。

上の画像のVETRO(ヴェトロ)というシリーズなのですが、全てガラスだと、安全面が心配になりますよね。
そこで、こんな試験を行ってみました。こちらの映像をご覧ください。
ご覧いただいた映像は甲子園出場経験がある元高校球児の社員が、 実際に様々な道具でヴェトロを割ろうとする実験の様子です。レンチやバットでは割ることができませんでした。ヴェトロのガラスの強度がいかに高いか伝わりましたでしょうか。安全に十分配慮して禁止されている取り扱いをしたイレギュラーな実験ですので、くれぐれも真似しないでくださいね(笑)
そこでさらに、強い道具を使って割れるまで試してみました。こちらの動画をご覧ください。
このように、バールの尖っている部分で無理矢理叩くことで、ようやく割ることができました。逆に言えば、ここまでやらなければ割ることができないのです。
ヴェトロは普通に生活をしていればまず割れる危険性がない、安心して使っていただける全面ガラスドアであるということが伝わりましたでしょうか。
ここまで、前編と後編を通して、フルハイトドア®の品質の高さとその理由についてお伝えしてきました。KAMIYAは、お客様に安心して使っていただけるさらに高品質な室内ドアを目指し、日々試験や研究を続けています。ご興味を持っていただけましたら、ぜひショールームにお越しくださいね^^
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