お酢のパワーでお弁当の食中毒対策をしましょう!

 

 

皆さんこんにちは。神谷コーポレーションの水嶋です。

普段はプレスリリースやイベントブログの作成を行う、

情報発信の仕事をしています。

 

 

残暑で蒸し暑い日が続き学校や会社に持っていくお弁当の保管が気になる季節ですね。

私は毎日会社にお弁当を持って行っていますが、持っていくときには保冷剤を入れています。

そして食べる前に電子レンジで温めていますが、学生さんや外回りの仕事の方は食中毒が気になりますよね。

 

私は大学で食品に関する勉強をしていて、4年生の一年間は食中毒に関する研究を行っていました。

その時の実験結果からお弁当における食中毒対策にはお酢が効果的であることがわかりました。

今回はその時のデータを基に夏のお弁当の食中毒対策方法をご紹介したいと思います。

※あくまで私の学生時代の研究内容なので結果を保証するものではありません。

 


そもそもなぜ夏に食中毒に気を付けるの?

そもそもなぜ夏はとくに食中毒に気を付けなければならないのでしょうか。

私たち人間が春や秋の比較的過ごしやすい季節に活発に活動したくなるように、菌にも活発に活動するのに好ましい温度があります。

それが30℃~40℃の温度環境です。(実際は菌の種類によって細かい温度は異なるので参考温度としてください。)

菌が増えて人間にとってよくない働きをすることで腹痛や嘔吐、発熱のような症状を引き起こす可能性があります。

そうならないために夏はとくに対策が必要です。

 

 

お弁当を傷みにくくするためのポイントは?

 

水分をなるべく少なくする

菌は水分を好みます。

使用する調理器具やお弁当箱はよく乾かしてから使用するのがポイントです。

また、ミニトマト、ブロッコリーといった生野菜やゆで野菜は彩りがよくなりますが、水分を多く含みお弁当箱の中が菌が好む環境になってしまいます。

残念ながら避けたほうがよいおかずです。

人気の揚げ物は逆に水分が少なるのでオススメのおかずです。

 

冷ましてから詰める

よく言われることですが、ご飯やおかずはしっかり冷ましてからお弁当に詰めるようにしましょう。

熱いまま入れて蓋をしてしまうと、湯気が水滴になって菌が好む環境になります。

大変ですが、完全に冷ましてから蓋を閉めると安心です。

もし蓋に水滴がついていたら、ペーパーでふき取りましょう。

 

酸性の状態に近づける

出典:pHと酸性・アルカリ性・中性の関係~pHの意味と水溶液の液性とは?(中学受験ナビ)

中学で習った酸性とアルカリ性の図です。

こんなの勉強したなぁ~と思いだした方いらっしゃいますか(^^♪

菌は中性の環境を好みます。そして炊いたご飯は中性です。

お酢を使用してお弁当のご飯のpHを低くすることで菌の増加を予防することができます。

お酢のさっぱり煮や、マリネなどをおかずとして取り入れるのもいいかもしれませんね。

 

 

では実際にご飯にお酢を入れるとどのくらい菌の増殖が抑えられるのでしょうか。

 

これからお見せするデータはご飯やパンなど穀物類にいることが多い“セレウス”という菌をわざとご飯に入れて、保存温度の違いやお酢を入れることでどのくらい菌が増えるかを比較したデータです。

食中毒菌の種類や条件によって結果が変わってきます。あくまで参考程度としてください。

ご飯にお酢を入れてみよう

まずは炊いた後のご飯に菌をわざと入れて冷蔵庫温度の5℃、過ごしやすい温度の20℃、夏の温度に近い30℃で丸一日保存し、どれくらい菌が増えているか見てみましょう。

 

横軸は経過時間、縦軸は菌数です。

菌数の単位は食品細菌検査で使用する専門的な単位です。

ちょっと馴染みがないのでグラフの傾きで増加数を見てください。

冷蔵庫の5℃で保存すると一日経っても菌は増えていません。

20℃、30℃では菌は増えています。

冷蔵庫で保存することがどれだけ大事かがわかりますね。

 

お酢はご飯に対して約2%になるようにしたものです。

※お酢は必ず2%以上になるように入れてください。2%以下では効果が少なくなってしまいます。

お茶碗一杯約150gに対して、お酢は3ml(小さじ半分くらい)が目安です。

 

ご飯を食べたときに酸っぱくなってしまうか心配なところですが、2%だと食べるときには気になりませんでした。

あくまで私の感想なのでもしかしたら少しお酢のニオイや味が少し気になる方もいるかもしれません(^^;

 

次にお酢を入れたご飯はどうなったでしょうか。

グラフが重なっているのでわかりづらいのですが、冷蔵庫の温度のみでなく20℃・30℃の環境でも増加していないことがわかります。

わざと菌を入れていますが、お酢を入れることで高い気温で一日保存しても菌が増えていません。

お酢の殺菌効果がすごいことがわかります。

 

裏話

私が行ってきた実験方法では、実験から結果がでるには約4日かかります。

培地と呼ばれるゼリーの固まりに測定したい液体を塗って一定温度と期間保存すると下の写真のように白い点々がでてきます。

この白い点々ひとつひとつが菌です。

普段目に見えることができないものを、実験を通して目で見ることができるようになります。

菌によって形が違うものもあるので、面白いですよ。

菌の写真

 

お酢の殺菌効果でお弁当も安心

暑い時期のお弁当の食中毒対策としてお酢が効果的であることをご紹介しました。

お酢を入れたご飯は常温の環境でも菌が増えにくいので安心です。

夏だけでなく、秋の運動会や遠足でお弁当を作る際に参考にしていただけたら嬉しいです(^^)

お茶碗一杯約150gに対して、お酢は3ml(小さじ半分)が目安です。

 

お酢のパワーで安心・安全にお昼ご飯を楽しみましょう。