隠し扉のある住まいを叶えるには?知っておきたい選び方のポイント

なぜ今、「隠し扉」が人気なのか?

最近、「隠し扉」という言葉をよく目にするようになりました。
SNSの施工事例や家づくりのアイデア集などで見かけて、気になっているという方も意外と多いのではないでしょうか。
ひと昔前まで隠し扉というと、遊び心のある仕掛けや特別な空間演出のイメージが強かったかもしれません。ところが今、住まいづくりで以前よりも幅広く注目される存在になっています。
このブログでは、隠し扉が選ばれる理由からその使い方やポイントなど、隠し扉を導入したい方に向けたお役立ち情報をお届けします。

隠し扉が選ばれる3つの理由

隠し扉が注目されるようになってきたのは、大きく3つの理由が考えられます。

1.そこに部屋があると知られたくない
お部屋の存在を隠したい理由は人それぞれあると思いますが、一つの例としては防犯の観点です。近年、強盗事件の多発に伴いパニックルームが注目されるなど、住宅内に侵入された際の防犯意識が高まっています。また、そこまでではないにしてもプライバシーの重視の観点からご近所の来訪者の目に触れないお部屋が欲しいというニーズも年々増えています。

2.生活感を出したくない
暮らしの中で頻繁に使うものは、できるだけ手の届きやすい場所にしまっておきたいものです。そのため、リビングやキッチンに収納を設ける方は少なくありません。しかし、オープンラックのように中身が見える収納は生活感が出やすく、扉付きの収納でも枠や扉が目立つと、空間全体がすっきり見えなくなることがあります。そこで収納扉を壁面になじませて存在感を抑える「隠し扉」が選択肢のひとつとして検討されています。

3.ノイズレスな空間をつくりたい
すっきりとした住まいを求める方が増える中で、ドア枠や目立つ金物や扉のラインなどが壁面のノイズとなり、空間の印象を損ねてしまうことがあります。リビングや寝室といった居室の入口を壁面になじませることで、ドアの存在感を抑え、住まい全体をより整った印象に見せることができます。

このように隠し扉は、特別な仕掛けとしての面白さだけでなく生活感を抑え、空間をすっきり見せられる工夫としても取り入れられるようになってきています。また、新築に限らず、リフォームやリノベーションでも検討しやすいため、住まいの印象を変える選択肢として注目されています。

様々な隠し扉

 

隠し扉とひとくちに言っても、大きく3つのタイプがあります。

1.機能型
家具などをドアに仕立てる。


2.壁一体型
壁と一体化して見えるドア。

 

 

3.ミニマム型(隠し扉風)
ドアノブなどはあるがドア自体は閉じた時にほとんど壁の一部のように見える。

 

隠し扉で抑えておきたいポイント

隠し扉を作る上でポイントになるのが次の3つです。
①ドア枠
②ドアノブや引手、丁番などの金物
③ドア表面の仕上げ
隠し扉らしさはこれらの要素をどれだけ目立たせずに、空間になじませられるかによって大きく変わります。

Point1 ドア枠 :①見えない枠「ステルス枠」

一般的な室内ドアでは扉を囲むドア枠が壁から出っ張っているため、ドア自体が目立ってしまいます。隠し扉を考えるにあたっては、まずこの存在感のある枠を隠すことが必須です。
そこでおすすめなのが、フルハイトドア®のステルス枠ですドア枠が全く見えない完全枠レス納まりのため、ドア枠の出っ張りがなくなります。そうすると壁とドアの境界がフラットになるので、ドアの存在感がなくなるんです。

 

Point1 ドア枠 :②壁面の段差をなくす「インワード枠」

インワード枠は、ステルス枠と同様に完全枠レス納まりです。
その上、内開きと外開きのドアが混在している壁でも段差ができない納まりのため、廊下側の壁面の段差がほぼなくなりすっきりと広く感じられます。

内開きと外開きのドアが同じ壁面に並んだ場合(ステルス枠)
内開きと外開きのドアが同じ壁面に並んだ場合(インワード枠)

 

Point2 丁番やドアノブなどの金物

隠し扉ではドアを閉じている時の金物が見えないことが重要です。
一般的によく使われている「丁番」は約10cmほどの長さの金物で、目に入りやすい高さに取り付けられていることもあって結構目立ってしまいます。
この金物を「隠し丁番」に変えることで、ドアを閉じた時に丁番が見えなくなります。

目立つ丁番。
ドア表面から見えない隠し丁番。

 

次にドアノブです。これが無いとドアが開閉できないのでは?と、心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、実は工夫の仕方で無くしたりできるだけ目立たせないようにすることが可能です。

インワード枠+隠し丁番、さらにドアクローザーでハンドルをなくすことで廊下面に金物がなくなる。

 

インワード枠標準設定の隠し丁番とオプションのドアクローザーを組み合わせたハンドルレスオプションでは、上部に取り付けたドアクローザーが、部屋に入る際はドアを押すだけで開き、手を離せば開いたドアを自動で閉めてくれます。
そのためドアノブが不要になり、廊下側のドア面を金物レスにすることができるんです。

隠し丁番とドアクローザー。ドアを閉じると見えなくなる。

 

また、引き戸の場合は手掛けの掘り込みを作ることで引手金物を省くことが可能ですし、センサーに手をかざすだけで開くオートマチックドアなら引手金物は最初から必要ありません。

引手金物の代わりに掘込み手掛けを設ける
手をかざすだけで開く自動ドアなら引手は不要。

 

Point3 ドア表面の仕上げ

隠し扉にする場合、最も重要なのが壁とドアの仕上げを揃えることです。フルハイトドア®にはF/S(エフエス)という、ドア表面にペイントしたりクロスを貼ったりできるフレキシブルなドアがあります。壁と同じ仕上げを施すことでかなり隠し扉に近づけることができます。

ドアと壁を同じ塗装仕上げに。

 

プライベート空間向けの隠し扉

書斎や寝室などの居室は、住まいの中でも私的な性格が強い場所です。そのため入り口をできるだけわからなくしたいと考える人も多いのではないでしょうか。ここからはそういったニーズに応える、フルハイトドア®を使った隠し扉をご紹介します。

見えない隠し扉と、隠し扉風のドア

先ほどお伝えしたように、隠し扉はいくつかの種類に分かれます。例えばドアがあることがほぼ分からない「見えない隠し扉」もあれば、ドアの存在感を極力抑えた「隠し扉風のドア」 もあります。

見えない隠し扉は、壁とドアの仕上げを揃えたり収納や鏡で扉を隠したりしています。また、隠し扉風のドアは、壁面に馴染むようドアの存在感をなるべく抑えます。ドアのアウトラインが見える程度の不完全な隠し方でも、壁面がすっきりと広く感じられる効果があります。

また、隠し扉を考える際は、部屋の使い方や、隠したい目的も重要です。頻繁に出入りするドアなら、開閉しやすさやメンテナンス性も考慮しておきたいですし、プライバシーや防犯面を重視したい場合には、より見えない工夫や時には錠まで含めて考える必要があります。

フルハイトドア®で作る“見えない”隠し扉

壁とドアの仕上げを揃えて、入口を壁面になじませる

フルハイトドアF/S(エフエス)シリーズ+インワード枠ハンドルレスオプションの隠し扉
クロスを貼ったり、塗装することができるフルハイトドア®F/S(エフエス)を使って壁とドアの表面を同じ仕上げにできます。
さらにインワード枠のハンドルレスオプションを使用すれば部屋の外の壁にはハンドル含め一切の金物が付きません。

壁とドアに同じ化粧板を貼った隠し扉。

②ドアを鏡に見せて、奥の空間への入口を隠す

装飾を施したミラードア「PALACE(パレス)」の隠し扉
フルハイトドア「PALACE」は、オモテ面はアールデコ調の装飾を施した額付きの大きなミラー、裏面はシンプルな突板というドアです。
ローリング式開閉のため、ドアノブもありません。軽く押せば扉が回転し奥の空間への入口が現れます。
これがドアだとはまず気付かれることはなく、遊び心も満足できる隠し扉です。

フルハイトドア®で作る“隠し扉風”ドア

①完全枠レス+壁と色を揃えてドアを壁面になじませる

CUBEシリーズ・PALIOシリーズ+隠し丁番+ステルス枠の隠し扉風ドア
完全枠レスで天井までの高さがあるフルハイトドア®なら、隠し丁番にして壁とドアの色を近づけるだけでも扉の存在感はかなり薄くなり、すっきりした壁面を実現できます。CUBEシリーズは、ブラック、ホワイト、グレーなどの単色カラーでクロスと色合わせしやすいフルハイトドア®です。またPALIOシリーズは、純白とアイボリー系の2色ホワイト塗装。CUBEのホワイト色と合わせれば3色のホワイトでクロスの色味に合わせて選べます。

②金物レス引き戸の隠し扉風ドア

CUBEシリーズ・PALIOシリーズ引手レス引き戸F-4型の隠し扉風ドア

フルハイトドアの引き戸には引手金物をなくし、上下に通った手掛けで開閉できるタイプ(F-4型)があります。ドアと壁の色を揃えると、手掛けとなる上下に通った掘り込みはあるものの、一見するとそこにあると気づかないほどドアの存在感が薄れる隠し扉風の引き戸になります。

隠し扉を採用する際に注意すること

隠し扉は、扉の存在感を抑えながらも、日常的に無理なく使えることが求められます。
見た目の美しさと日常の使いやすさ、その両方をふまえて計画することが大切です。
①開閉のしやすさ
使用頻度の高い場所では、無理なく開け閉めできるかを確認しておく。
②指挟みへの配慮、掃除・メンテナンス性
使用頻度が高いほど、操作性や安全性を含めて検討する。
③防犯や秘匿性を目的とする場合
扉を見えにくくするだけでなく、鍵の有無や仕様についても確認が必要な場合もある。

まとめ

隠し扉を考えることは単に入口を隠すことではなく、住まいの見え方を整えることでもあります。
収納を目立たせたくない、プライベート空間をさりげなく守りたい、壁面をすっきり見せたい。そんな目的を整理することで、自分たちの暮らしに合った隠し扉の形が見えてきます。
フルハイトドア®には、空間になじむ納まりや仕上げ、ミラーとして見せるドアなど、隠し扉や隠し扉風ドアとして活用できる様々な選択肢があります。理想の住まいづくりの参考にしていただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

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