医療保険は若いうちに加入したほうがいいの?

医療保険はどう入るのがお得?


みなさんこんにちは!
神谷コーポレーションの田中です。

みなさんは医療保険に加入されていますか? また、何歳の頃から加入されていますか?

『医療保険は若いうちに入れば、生涯安い掛け金で済むからお得!』といった声を耳にすることがあります。

確かに基本的には年齢が若いほど保険料は安くなります。でも本当に若いうちから医療保険に入るとお得なのでしょうか?

同条件の保険に加入したとして、20歳と40歳の保険料を比べてみましょう。

若いうちに医療保険に入ったほうがお得なの?

40歳男性が医療保険に加入した場合の月々の保険料→4,261円 
20歳男性が医療保険に加入した場合の月々の保険料→2,132円
差額は月々2,129円と20歳と40歳では約2倍の保険料の差がありますね。

やっぱり若いときに入っておくのがお得なの・・・?
ちょっと待ってください。
もし入院などの保険請求をする機会が無かったとしたら、40歳になるまでの間の20年の間に
なんと50万円以上の保険料を掛け捨てたことになるんです!

もちろんその間に、病気やケガで高額の入院費用がかかる事もあるかもしれません。

でも、実はそんな時のために国の定めた高額療養費制度』という制度があって、年収700万円以下で70歳未満の方なら仮に一か月に50万円の医療費がかかったとしても、実際の自己負担額は最大87,430円で済みます。(※差額ベッド代や食事代は含まれません。病院の窓口で教えてくれるところもありますが、基本的には自己申告が必要なので気をつけてくださいね!)

※高額療養費制度について詳しくはこちら(厚生労働省のサイトに飛びます)

 

仮に、 先ほどの例で言えば、40歳までに掛け捨てにしていた保険料約50万円を貯蓄に回していたとしたら、そのお金で半年近くこの自己負担分を補うことができちゃいますね^^

いやいや、月8.7万円くらいと言われても、何か月も入院することになったらやっぱり負担が大きいのでは・・・?

確かに心配ですよね、でも実は、現在は昔と比べて『2週間を超える長期の入院が大幅に減っている』のです。

長期入院が少なくなったのはなぜ?



以前は入院日数が長いほど病院は高い報酬を得られていたのですが、国の医療費削減策により現在では手厚い医療を施し、短期で退院させる病院の方が高い報酬を得られるようになりました。入院が2週間を超えた時点から報酬が大幅に下がるため、2週間を超える長期入院はかなり減り、早期退院できる治療にシフトしているのです。

 

あなたの医療保険、時代遅れになっていないですか?

国の医療保健制度は度々変わって来ており、それに伴い病院の治療方針も都度変化します。

例えば、お金のかかる癌の治療は昔は長期入院費と手術代が主な負担でがん保険はそこを保障する内容でした。

ところが現在では、放射線や抗がん剤治療などは退院後の通院治療に移行し、高くつくのは入院費よりも通院の治療費なので、以前のがん保険では負担をカバーしきれないかもしれません。

現在のがん保険は治療内容の変化に合わせて退院後の通院治療にも対応できる内容に変化してきています。

一部例外もありますが、基本的には新しく発売される医療保険の方が時代に合っている事が多く、若いうちに安い保険料で加入してもその保険が時代に合わなくなり、新しい保険に切り替えざるを得なくなることも十分あり得るのです。

 

条件が合う人にはとてもオトク!実はこんな医療保険も!

実費型医療保険というタイプの保険をご存知ですか?損害保険会社が出している医療保険で、 いくつか種類がありますが、ここではソニー損保のZIPPIを例にしてお話しします。

ソニー損保 ZIPPI(※2022年追記:残念ながら2021年3月に新規販売を終了しました。)
公式サイトはこちら
生命保険会社の医療保険と違って入院一日いくらという保障ではなく、『入院治療に実際にかかった費用を支払う』という実費補償型の保険です。
ZIPPIで補償されるもの(※特約を付けた場合も含みます)
①入院日数に関係なく、健康保険制度で自己負担した費用が1か月20万円まで支払われる。
②差額ベッド代
③食事、テレビなどの入院諸費用
⑤先進医療費

この保険は、高額医療制度適用時の自己負担分や、公的医療費の対象にはならな差額ベッド代や食事代という公的医療制度の自己負担分を補填してくれる内容の保険なんです。

メリット①:若い世代の保険料がかなり安い
40歳男性で先進医療特約や、差額ベッド代1日6000円、入院諸費用1日1000円のなどのオプション付きで月2399円とかなり安いです。
メリット②:高額療養費適用で病院への支払額が減額されても20万円までなら減額前の金額が受け取れる。
この保険の支払い基準になるのが診療報酬点数なので、例えば退院時の病院の受付窓口で最初に提示された金額(健康保険の3割負担分)が17万円だとします。そこから高度療養費制度で減額され実際に払った金額が87,430円だったとしても17万円受け取れます。
デメリット:5年の更新型のため年齢が高くなると保険料が高くなる
生命保険会社の医療保険と違い、更新型の保険なので40代後半頃からは保険料が高くなります。
そのため一生涯使う保険というよりも、一時的に使う保険として利用したほうが良いのではないかと思います。
この保険をお勧めしたい方:若い世代の方・子育てにお金がかかる世代の方
まだそれほど収入が高くない若い世代の方や、教育費が必要な子育て世代の方には、こういった安価で自己負担を減らせる保険を利用しつつ、ある一定の年齢になったらそれ以降に終身の保険に切り替えるなどのやり方も選択肢のひとつです。

 

保険は、加入時期や内容をよく考えて加入しましょう

これまでお伝えしたように、医療保険は必ずしも若いうちに入るのが必ずお得!というわけではありませんが、今は若くて元気だから要らない!と思っていても病気やケガをしてしまうと、その後保険に入れなくなることもあります。

また、医療費を収入や貯金で問題なく賄える方には医療保険が不要な場合もありますが、世帯収入を担う人が病気やケガをした場合は治療費以外に収入が減るリスクもあります。

多くの方には、万が一の怪我や病気の際に医療保険がとても助かる存在なのも事実です。

大切なのは安易に加入してしまわずに、自分や家族にとって何が必要なのか、家計の状況や自身の年齢、健康状態などをよく考えて加入することです。

かなり以前から加入されている方は今の保険の内容を確認して、本当に合っている保険なのかを確かめることもおススメします。

自分で調べられる方はぜひ色々調べてじっくり比較してみてください。

自分で調べるのはちょっと…と思われる方は、来店型の保険ショップやFPに一度相談されると良いと思います。

できれば2か所以上に行って、セカンドオピニオンを取るとより良いですね!

 

 

 

↓↓この記事を書いているのは

フルハイトドアのKAMIYA

 

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